アメリカ横断 まとめ
あらためて2022年11月に3週間かけてアメリカ合衆国をクルマで横断した記録を振り返りたいと思います。全ルート、旅費、旅行中に考えていたこと等を以下に記載しました。これからアメリカ横断をやってみたい人の参考になれば幸いです。
旅のきっかけ
私はアメリカ合衆国へ行ったことがありませんでした。8年前にグアム島には家族旅行で行ったことはありますが、本土自体は初めてです。アメリカを横断することは昔からの夢ではありましたが、現実的にはそのための時間を作ることは難しいです。今回、転職するタイミングでまとまった休暇を取得できる見込みが立ったことと、日本政府の入国制限が緩和されたことで、海外旅行の検討を始めました。そういった状況の中で、近所の本屋さんで 地球の歩き方 アメリカ・ドライブ と 地球の歩き方 ジョジョの奇妙な冒険 に出会い「レンタカーでアメリカを横断してみよう!」と心に決めました。
※旅のきっかけについては以下でも触れてます。
私のアメリカ横断の全ルート
アメリカ横断の全てのルートは以下となります。アルファベットの地点が宿泊地です。徒歩や公共交通機関を利用したルートは省略してます。また細かな道や道迷いについても省略しています。ただ、iPhoneのロケーション履歴を有効にしていたので割と精度は高いかと思います。
アメリカ横断における全ての走行記録は以下となりました。トータルで走行距離は1万kmを超えました。単に横断するだけであれば、この 2/3 程度で済むと思います。
- 走行距離:6,552mile (10,544km)
- 走行時間:164時間39分
- 燃費:27.9mpg = 11.8km/l
ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)からロサンゼルス国際空港(LAX)まですべて陸路で移動しました。JFKで借りるレンタカーはどれも高かったので、ニューヨーク近郊の空港(ニューアーク・リバティー国際空港(EWR))まで移動してレンタカーをピックアップしてます。
1日の移動距離は400〜600kmでした。移動日としていた日は1,200km走ったこともありましたが、途中に仮眠を何回も入れてます。
※レンタカー初日の顛末は以下に記載してます。
行きたかったところ・行ったところ
私がアメリカ横断中にやりたかったことは大きく以下の3点でした。
- グランドサークルをはじめとした国立公園を巡りまくる
- ロッキー山脈最高峰のエルバート山を登る
- ロックの聖地を巡る
1. については DAY9 から DAY17 までの国立公園編で記録してます。一週間以上かけて巡りまくりました。ロッキーマウンテン、グレートサンドデューンズ、アーチーズ、ザイオン、グランドキャニオン、ヨセミテとどの国立公園も素晴らしい景観でとてつもないスケールでした。
2. については DAY9 で記載しましたがエルバート山の登山はお預けとしました。今度は暖かい時期にリベンジしたいです。しかし4,000mを超えるロッキー山脈の山々を間近で見ることができました。本当に美しかったです。
3.は、DAY6のクリーブランドのロックの殿堂、DAY21のハリウッドのギターセンターで堪能することが出来ました。私の好きなギターリストであるランディ・ローズのお墓参りも叶いました。
他にも、ニューヨークや、フィラデルフィアのロッキーステップ、バグダッドカフェ等、特に中学・高校時代の憧れの地に訪問することができたのはこの上ない幸せです。
いくらかかったのか?(アメリカ横断の経費)
では、この3週間のアメリカ横断でどれだけ費用がかかったか?概算ですがかかった経費を以下に公開します。
航空料金 | $700 |
レンタカー代(19日分, OneWay) | $1,500 |
ガソリン代 | $1,000 |
交通費(Uber, タクシー, 駐車場代等) | $300 |
宿泊代 | $700 |
食費(アルコール含む) | $1,000 |
土産代 | $800 |
観光料金(入館料等) | $400 |
通信費(SIM料金等) | $50 |
その他 | $200 |
総額 | $6,650 |
総額 6,650ドル、当時の為替レートで約100万円です。大台は超えてしまいました。円安基調だったのでレートが改善すればもう少し安くいけたかもしれません。航空料金は帰りのZIPAIR(LA-成田間)はマイレージで賄いました。こうしてみると、自動車関連(レンタカー代、ガソリン代)が大きなウェートを占めているというのが分かります。グループ旅行であれば割り勘効果が効くところですね。
一方で、宿泊代が700ドルしかかかってないのは、滞在日数21泊のうち、車中泊が8泊、Airbnb利用が12泊でホテル利用は1泊のみだからです。一人旅行ですし私は寝るところに頓着しないので宿泊代はかけないようにしました。
アメリカの食費は高いです。話には聞いておりましたが本当に高いです。フツウにマクドナルドのハンバーガーセットを頼むだけで1,000円を超えていきます。ただ、コーヒーとビールは割とリーズナブルだったので、毎日多くの量を頂いておりました。
円ドルの為替レートは、2022年で最も円安に振れた時期だったので(旅行中に多少は改善しましたが)、海外旅行には正直不利な時期でした。ただ今しかできないことを考えて為替レートは意識しないようにしました。
旅行中に考えていたこと・気を付けていたこと
- 現地の人と触れ合いたい
私はなるべく現地の人と触れ合いたいと考えてました。ただ友人知人はアメリカにおりませんし(フロリダには居るけど残念ながらルート外)、英会話は得意ではありません。したがって宿泊先はAirbnbでなるべくホームステイやシェアハウス、ドミトリーを中心に選びました。その方がリーズナブルというのもありますが、おかげでたくさんの現地の人、旅行客と出会うことができたと思います。そして、なんとしても英会話がうまくなりたい、強いモチベーションに繋がっています。
- 安全はお金で買う
アメリカドライブは車での移動になるので、自動車事故のリスクが常に付きまといます。万が一アメリカで事故を起こして(起こされて)、ケガしたら医療費は莫大になると言われます。クレジットカードに付帯されている海外保険の保険範囲は狭いので、日本に発つ前に海外旅行保険に入りました。また、JAFに入るとアメリカ版JAFと言えるAAAのロードサービス等を受けることができるので入会をお勧めします。
- アメリカの交通事情
アメリカの交通事情は日本とは異なります。右側通行ですし、アメリカ人はかなり飛ばします。ドライブ初日は怖くなって日本に帰りたくなった位です。ただ、しっかり予習して臨めば大丈夫です。地球の歩き方 アメリカドライブ にはアメリカで運転するための心得が整理されて記載されているので役に立ちました。
それにクルマは止まらずまっすぐ走るために交通ルールが最適化されていると感じました。ラウンドアバウト(環状交差点)や、踏切は停車不要、左折専用レーン、赤信号でも右折OK等。さすがモータリゼーション先進国です。山が多い日本ではそうはいかないでしょう。
- 所持品について
私が所持したものは以下のページで記載してますのでこちらもご参考にしてください。我ながら必要十分なアイテムを揃えることが出来たと思います。これは事前にたくさんの先人達の情報を参考にしたからです。改めて強調して説明すると「クレジットカードは複数持っていた方がいい」、「eSIMは超便利!」です。
アメリカ横断を終えて
ぼんやりと夢として考えていたアメリカ横断を計画し実現に移せたことはとても幸せでした。また、この旅行を許可してくれた家族にも感謝してます。
現在、未だコロナ禍が落ち着いていませんので、海外旅行を盛んに行える状況では無いかと思いますが、いつの日かアメリカのスケールの大きさを体感するのであれば、私はアメリカドライブをお勧めしたいと思います。
以上でアメリカ横断記を締めくくります。
長文となりましたが、ここまでお読みいただき有難うございました。