DAY10 グレートサンドデューンズ国立公園 / Great Sand Dunes National Park
ロッキー山脈の美しい山並み
昨日のエルバート山登山口での極寒の夜から気を取り直しサンタフェへ向けて南下する。しかし体調にも影響が出ており少し肌寒い。なので今日はちゃんとしたベッドとヒーターがある部屋で寝たいのでExpediaでモーテルを予約した。途中、グレートサンドデューンズという国立公園があるのでこちらにも立ち寄ることにする。
しかしロッキーの山並みは本当に美しい。すっきりした青空と白い雪に覆われた山々を眺めながら移動する。
レッドビルの観光名所であるツインレイクから改めてエルバート山を望む。
右手にロッキーの山々を愛でながら南に進む。標高は4,000m級だろうか。あとで調べてみたら以下の通りだった。富士山が3,776m、日本アルプスが3,000m級なのでやはり高い。今回はアメリカドライブが主目的なので、またいつか夏場にこれらの山を登るためだけに訪れたい。
- Mt. Princeton = 14,197feet (4,327m)
- Mt. Yale = 14,196feet (4,326m)
- Mt. Antero = 14,269feet (4,349m)
ちなみにエルバート山は14,433feet(4,399m)、マルーンべルスは14,156feet(4,314m)。
広がる視界
ブエナビスタの街を越えると前方のフロントガラスから一気に視界が広がっていく。座標としては以下のあたり。
冷涼な冬の山岳地帯を抜けてきたからか、あるいはこのすっきりした青空のおかげかここの景色がとても気に入り、しばらくここに立ち止まってたくさんの写真を撮った。
いわゆる西部劇によく出てくるコロコロ草?回転草?もこの辺りから見かけた。この草は辺り一面に群生している。そばで見て触ってみると茎も実も硬く図体が大きい。この植物はタンブル・ウィード(=転がる・草)と呼ばれているらしい。
しかしこのタンブルウィード。ロシアからの外来種が幅を効かせているらしく、このアメリカでは迷惑な雑草とみなされているらしい。確かにどんな痩せた土地でも種子をしっかり残し繁殖力が高そうな植物だ。西部劇の名脇役だと思ってたのに。
宇宙人の基地?
またさらに進むと謎のオブジェが見えてきた。宇宙人の基地?ロケットの発射実験場?いや、ここは「UFO Watchertower」という場所らしい。UFOフリークの聖地なのか?
これだけ土地が広いと色々と自由な活動ができそうだ。
そしてこの風景をみて映画ノマドランドを思い出した。ノマドランドに出てくるコミュニティがどこにあるのか気になっていたが、ネバダ州やサウスダコタ州が中心でちょっとここより北の方面。アメリカは本当に広いな。
広大に広がる砂丘〜グレートサンドデューンズ
グレートサンドデューンズ国立公園に到着。アメリカの国立公園に入園するのはここが初めて。この日は復員軍人の日(ベテランズデー)のためか入園料は無料だった。
砂丘は遥か遠くからも見渡せるのだがこの広大な土地に何故このような隆起した砂の山が造成されたのかまったく謎である。それなりに小高い砂丘の頂上まで歩いて登ることもできるのだが、今日の私には登る元気が残っておらず、また時間的制約から登るのは止めた。
ここに立っていると映画「DUNE/デューン 砂の惑星」をの世界を想像せざるをえない。この土地に、砂丘からでっかいモンスターが現れるみたいな伝説があったりしないかなと夢想した。
映画、続編早くやらないかな。
ニューメキシコ州へ
グレートサンドデューンズからさらに南下し、コロラド州からニューメキシコ州に入る。本当に何もない広大な地をひたすらサンタフェまで移動する。ニューメキシコ州に入るとほとんどのラジオ番組がスペイン語に切り替わり、陽気な音楽が運転疲れの私を癒してくれる。メキシコに近づいていることを感じる。
サンタフェ到着
ようやくサンタフェに到着。この旅で最初で最後のモーテルに泊まる。ニューヨークを発ってからまるで洗濯をしてこなかったので、夕食を食べる前にモーテルのランドリーで洗濯する。アメリカのランドリーはクォーターダラー(25セント)のコインを使うのが基本だが持ってないのでフロントで両替してもらう。
※サンタフェは冬なのに空気が乾いており、一晩で全ての洗濯物が乾いたのは助かった。
Review of the route
- 走行距離:367mile (591km)
- 走行時間:8時間3分
朝から寒気がして体調が悪いのでベッドで泥のように眠りたかったが、実はテレビの付いている部屋に泊まるのは初めてで、アメリカのテレビ番組を夢中になって鑑賞して思わず夜更かし。WWEの女子プロレスが面白かった。これ、日本でもやってくれないかな。