美しい海岸線 パシフィック・コースト・ハイウェイ
カユコスのビーチ駐車場で起床。太平洋が一面に広がっている。愛車Bobと一緒にニューヨークから西海岸を目指してきて、改めてこの広大な太平洋を確認することが出来た。この大海の先に日本がある。この駐車場に泊まって正解だった。
日曜日の朝。落ち着いた砂浜だ。私の隣の車のカップルがデートを楽しんでいる。おじさんがデートの邪魔をしてはならないとそそくさと出発。
アメリカ滞在も残り3泊。実は時差を直しているうちに腕時計が1日分早くなっているのをサンフランシスコで気付き、気持ち1泊分の余裕が出来たのだ。この旅の終点はLAだが、その先のサンディエゴはLAから2時間程度。思い切ってサンディエゴまで足を伸ばすことにした。
サンフランシスコからサンディエゴまでの州道1号線(CA-1)は、パシフィック・コースト・ハイウェイと呼ばれる。全長900km。その名のごとく美しい水平線を右手に眺めながら海外線に沿って走る。
延々と長い道を走っているとついスピードが出てしまう。この日はポリスの車をときどき見かけたが、その前に対向車がパッシングしてくれる。日本と同じ習慣のようだ。ちなみに「お礼のハザード」の習慣はアメリカには無いが、私は毎回ハザードを焚いていた。
サンタバーバラを越えたあたりから街路樹がヤシの樹となりトロピカルな雰囲気が漂ってくる。
あと残り1時間程度でサンディエゴ。太平洋を望む風景が本当に素晴らしい。本日は日曜日で家族連れがたくさん見られた。
カリフォルニア州とmacOS (OS X)
ところでカリフォルニア州の道を走っていると、聞いたことがある地名が結構出てくる。例えば、MacのオペレーティングシステムであるmacOS(旧称:OS X)の名称は10.0〜10.8の動物編以降、10.9からAppleの本拠地のあるカリフォルニア州の地名を採用している。
10.9 Marvericks から順を追って地図と対比する。
10.9 Marvericks
10.10 Yosemite
10.11 EL Capitan
10.12 Sierra
10.13 High Sierra
10.14 Mojave
10.15 Catalina
11 Big Sur
12 Monterey
13 Ventura
10.15 Catalina以降は西海岸の地名を採用しているようである。上記のうち私が訪れた(通過した)地は、Yosemite, El Capitan, Big Sur, Monterey, Ventura だ。Monterery以降、壁紙が抽象画になっているがまた美しい風景画に戻ってほしいと思う。
ちなみに、macOSの壁紙の写真を現地に行って実際撮りに行ってみた人がいる。かなり真剣に楽しんでいる。こういうノリ大好き。
国境の街サンディエゴ メキシコにも立ち寄る
カユコスのビーチから7時間、サンディエゴに到着。Airbnb経由でリトルイタリーのそばのITH アドベンチャーホステルという宿に泊まる。若者中心のアットホームな感じの宿だ。
サンディエゴは暖かい。これはLAでもそうだったが、場所によっては浮浪者の住まいが普通に道沿いにあったりする。一年を通して温暖な気候の大都市ゆえの現象なのだろう。
宿に着くなり、食事も取らず相部屋のベッドで睡眠をとる。
Review of the route
- 走行距離:362mile (583km)
- 走行時間:7時間3分
来てみてよく分かったが、サンディエゴはすぐ隣りがメキシコの国境の街である。折角なので、国境を越えてメキシコ側の国境の街ティファナに行ってみる。国境は見ての通り上部の有刺鉄線が物々しい。回転扉も不可逆な立て付けになっている。行きはよいよい...とならなければと半分ビビっていたが、これも人生経験だとパスポートを握りしめて国境越え。アメリカからメキシコへはすんなりだった。本場メキシコのタコスを食べる。
さてメキシコからの戻り。予想以上に時間を要した。翌日は月曜のためか、メキシコからの出稼ぎの人々で大行列になっていた。1時間半ほど待たされてアメリカに再入国。