Day12 アーチーズ国立公園 / Arches National Park
グランドサークルど真ん中の砂漠地帯を行く
ファーミントンのウォルマート駐車場で朝を迎え、まずはモニュメントバレーを目指す。ここは先住民ナバホ族の居留地でありひたすら砂漠が続く。デンバーからずっと山岳地帯を移動してきたおかげで、Bobのお尻はすっかり砂埃まみれ。ごめん、国立公園廻りが終わったらキレイに洗車するよ。
途中、空に向かって屹立した岩が見えてくる。Ship Rock(シップロック)だ。シップロックは地層の割れ目にマグマが貫入して板状に固まってそれが地表に現れて侵食したものらしく、古くから先住民の聖なる山として崇められているとのこと。
ニューメキシコ州からアリゾナ州に入った。The Grand Canyon Stateとはアリゾナ州の愛称。ニューヨークから車で移動していよいよここまで来たと感慨深い。
アリゾナ州に入って程なく、フォーコーナーズ・モニュメントの近くまで来たので寄ってみる。フォーコーナーズ = 4つの角とは、アリゾナ州、コロラド州、ユタ州、ニューメキシコ州の4州の境界が十時に交わっているところ。アメリカの州は単純に直線で区切られているが4州が境界線が交わる場所はここしかない。
際(キワ)マニア、県境マニアとしては是非行ってみたいところ。日本でも群馬・栃木・埼玉が交わる三県境があるが、四県境は無い。うれしくなって記念撮影(両手両足で各州をまたぐ)する。
※入場料 8ドル
これぞアメリカの原風景!モニュメントバレー
ファーミントンで出て約2時間半、モニュメントバレーも間近。この光景は映画やテレビで何度も見たことがある。アメリカを横断するのであれば欠かせないスポットだろう。
渡米直前に映画フォレスト・ガンプを改めて鑑賞した。トム・ハンクスがこの道を走っていたよね。ほんと映える絵。ここを通る車はほぼ確実に立ち寄って記念撮影していた。
モニュメントバレー到着。正式名称はMonument Valley Navajo Tribal Park。ナバホの人々が管理するナバホの人々の公園だ。透き通る青い空と赤茶けた荒野のコントラストの中でビュート(残丘)の存在感がそれをさらに際立たせる。着いてみてよくわかったが、イメージしていたよりもはるかに広くビュートも大きくてなかなか絵に入りきらない。
※入場料 8ドル
モニュメントバレーを後に、北上して次はアーチーズ国立公園を目指す。デンバー滞在時にノースカロライナの旅人がお薦めしていたところだ。
カラフルな地層群の広大な土地が広がる。雨水や河川による侵食によって形作られたものだろうけど一体どれだけの月日が経っているのだろうか。
美しい環状の奇岩が続くアーチーズ国立公園
モニュメントバレーから約3時間。アーチーズ国立公園に到着。既に15時を過ぎて夕刻に差し掛かっているため駆け足で観光する。
このアーチーズ国立公園。私が今回の旅で巡った数ある国立公園で一番のお気に入りとなった。ここは世界で最もたくさんのアーチ(環状)型の岩が集まる場所で、東京23区の約半分のエリアに約2,000のアーチ型の岩が点在している。どんな芸術作品にも勝る素晴らしい巨大な岩の数々で、自然の偉大さ、そして自然の不思議さを感じざるを得ない場所であった。
※入場料 30ドル
この日は日曜日ということもあってか家族連れが多かった。子どもを連れた団体客が多いのは、園内を自動車で移動することができるアクセスの良さゆえだろう。
夕暮れ時に来たので夕日に焼ける岩の光景を眺めることができた。
デリケートアーチはこの公園でも最もシンボリックな岩だが、間近かで見るには時間が足りなかったため遠景で確認。以下の写真のちょうど真ん中にあるワッカの岩である。デリケートというだけにほんとに細いアーチとなっており今にも折れそうだ。
以下は入園時に手渡されたガイドブック。長い年月をかけてこの岩の形ができたとのことだが、これほど多くの岩がこの場所に集中してできるものなのか。
最後に、園内で最長の岩であるランドスケープアーチを見学した時には、辺りはもう真っ暗。アメリカの国立公園は最低限の標識しか立てないため、暗がりの道をスマホの灯りで照らすだけでは道に迷いそうになった。
国立公園内でOvernight Parkingすることもできるが、さすがに11月だからか全ての観光客が退場してしまったようである。ガソリン残量が心許なかったこともあり私も退場することにし、次の目的地ザイオン国立公園の近くまで移動することした。
アーチーズ国立公園からI-70Westに入って西に移動。I-70のこのエリアはとにかく人気が無い砂漠地帯が続く。ゆえになかなか車中泊ができそうなロケーションが見つからないが、ユタ州サライナまで来て割と大きめなガソリンステーションを見つけたので、ここの駐車場で車中泊することにする。
Review of the route
- 走行距離:288mile (508km)
- 走行時間:9時間7分
本日は長時間の移動であったため日課のビールに口を付けず車内で爆睡。早く寝たので翌日未明には目が覚める。ここの店内は広くお土産やカー用品で充実していた。店員の応対も素晴らしく私はこのLove'sという店がすっかり気に入ったので、一晩のお礼にLove's特製タンブラーなどお土産を購入させて頂く。
ところで、アーチーズ国立公園での自然への畏怖・偉大さを感じながらあれだが、アーチーズというと、どうしてもアーチ・エネミーが頭に浮かんできて、運転中はアーチ・エネミーを聞いて気持ちを盛り上げていた。