アメリカ横断記 ~ Live well, Laugh often, Love much. ~

アメリカ横断記。また旅行のことや登山のことなど。

DAY11 サンタフェ / Santa Fe

ほっこり平和な街 サンタフェ

本日で旅も11日目となり折り返し地点となる。これから雄大アメリカの国立公園を巡り、西海岸をドライブし最終地点のロサンゼルスまで、限られた期間の中で行けるところまで行ってみようと思う。

本日はサンタフェ散策。サンタフェといえば私の世代はどうしても宮沢りえを連想してしまうが、アメリカ国民にとってサンタフェは「アメリカの宝石」と言われる特別な都市なんだそうだ。体調は万全ではないが、あれもこれも巡ってみたい気持ちだけが先行する。

まずは腹ごしらえ。モーテルのフロントの女性に一番のお気に入りの店を紹介していただく。その店はLos Potrilliosというメキシコ料理の店。お店に入ってみると地元の人しか居なそうな店。そうそうこういう店に入ってみたかった。メニューの写真を見て「Molcajete Relleno de Camaron」をオーダーする。Molcajete(モルカヘテ)という伝統的な石の鍋のようなものに羊肉やエビ、唐辛子などが載せられ、これにワカモレがたっぷりとディップされる。うまし!トルティーヤは別の容器で用意され、このエスニック料理でお腹がいっぱいになった。昨夜のWWE女子プロとあいまって元気を取り戻せそうだ。

Molcajete Relleno de Camaron

 

 

Los Potrillos

楽しい週末ショッピング

中心部に移動して、まずふらっと入った店はDoodlet'sというおもちゃ屋さんだった。この店で売っているグッズはどれも素敵でキラキラした気分で店の中をまわった。とりわけ女性の店員さん達のホスピタリティが素晴らしくお客さんを楽しませていた。私も気持ちよく乗せられるように子どもたちへのお土産を購入させて頂いた。

Doodlet's

 

この日は土曜日ということもあり、あちこちでマーケットが開かれていた。サンタフェの名産品や装飾品など。売り手も買い手もあまりガツガツせず、のんびりと週末を楽しんでいる雰囲気だった。

market

美しい建築物の数々

今日は観光客モードである。サンタフェの観光客はご年配の方が多い。日本でいうところの京都・奈良を観光するようなもので「そうだ サンタフェ、行こう」という感じか。歴史的な建築物がたくさんある。

ロレット・チャペルという「奇跡の階段」で有名な教会を訪れた。奇跡の階段とは。

「奇跡の階段」は、サンタフェの中心部に位置するロレット・チャペル(https://www.lorettochapel.com/)にある。高さ22フィート(6.7メートル)の聖歌隊席と1階をつなぐ計33段の階段には、鉄くぎや接着剤が一切使われていない。全重量はすべて床で支えられている。現在は保護のため使用されることはないが、かつては聖歌隊が1階と桟敷を行き来するため頻繁に使われていた。支柱のないらせん階段が140年もの間どうやって持ちこたえてきたのか? 各地から多くの建築家や建築業者が訪れたが、今までその謎を解けた人は1人もいない。

使用されている木材はアメリカ中西部では見られないものであり、どこで入手されたかは不明だ。この不思議な階段を建てたのは誰かも、明らかにされていない。「どのように」「何を使って」「誰が」という3つの点が謎に包まれているため、このらせん階段は「奇跡」と呼ばれている。「キリストの養父、聖ヨセフが現代に現れて作ってくださったのだ」とまで言われている。

出典:サライ

 

とのことである。確かに実際その階段を拝見したが、そのような説明を受けると不思議な気持ちになる。これがサンタフェである所以か。奇跡の階段を拝んでいる方がたくさんいらっしゃった。

Loretto Chapel

Miraculous Staircase 

 

続いて、聖フランシス大聖堂サンミゲル教会。聖フランシス大聖堂は欧州ロマネスク様式の大きな聖堂、サンミゲル教会はアメリカ最古の教会と言われている。サンミゲル教会の横にはアメリカ最古の家というものがあるが、これはちょっとマユツバな感じがした。

The Cathedral Basilica of St. Francis of Assisi

San Miguel Chapel

Oldest House Museum

サンタフェといえば芸術の街でもある。芸術家のギャラリーが集中するキャニオンロードを歩くと、道を歩いているだけで様々な芸術品を鑑賞できる。

赤土を使ったアドビ建築の家と青空のコントラストが美しい。この角の丸まった建造物が人を優しい気持ちにさせるのであろうか。サンタフェを散策している間、終始平和な気分でいられた。アメリカの他の都市では味わえなかった感覚だ。

 

ちなみに宮沢りえの例の扉は探したけど見つからなかった。

 

 

もう少しサンタフェでゆっくりしたかったが、次に行かなければ。昼過ぎにサンタフェを発ち、アルバカーキを抜けてI-40 Westに乗る。この辺りはI-40と旧道ルート66が並列に走っており、双方の道を行き来しながらグランツまで西に走る。

I-40 West

U.S. Rt. 66

聞いてないよ〜Google先生

グランツから北上。翌日、先の旅の時間が取れるよう、なるべくモニュメントバレーの近くで夜を過ごしたい。

Google mapに頼って北上すると辺り一面真っ暗になる。そして未舗装の道路に進入。未舗装どころか凹凸の激しいダート。Bobの車体が揺れる〜揺れる。フロントライトだけを頼りに視界が悪い中、前に進むが心細い時間が続く。Google mapってこういう道も選択するのか。おそらくフル4WDでなければ走破が難しい所がいくつかあったよ。

dirt road

座標でいうとこの辺り。

 

なんとか舗装された道に合流し砂漠の中の大都市ファーミントンに到着。

Review of the route

  • 走行距離:288mile (465km)
  • 走行時間:5時間44分

Day11 route

本日はファーミントンのウォルマートの駐車場で車中泊させてもらう。本日のビールはMichelob ULTRA の25oz缶。日本では見たことないビール。これはうまかった。コクがあってバドワイザーより美味しい。また飲みたい。

www.michelobultra.com

 

車の中で寝袋に包まる。ロッキーの山中に比べれば暖かいだろうと高を括っていたが、11月のファーミントンも夜はめちゃめちゃ寒い。砂漠地帯の夜は寒いと聞いていたが、車のガラスに霜がつくほどだと思わなかった。堪らなくなりウォルマートダボダボのパジャマを購入して追加の防寒。これで寝付くことができた。