アメリカ横断記 ~ Live well, Laugh often, Love much. ~

アメリカ横断記。また旅行のことや登山のことなど。

DAY15 セドナ / Sedona

街全体がパワースポット 癒しの地セドナ

AM6時起床。ホームステイでの宿泊は初めてだったが、ホストさんが本当にいい人でコミュニケーションが取れてよかった。もっと英語が話せるようになりたい。

セドナへ移動。ホストさんに教えてもらったVortex に行ってみる。Airport Vortex とCathedral Vortex。まずは、Airport Vortex。すぐに登れた。セドナは赤い大きな山々に囲まれた街であることを実感する。グランドキャニオンが自然のワイルドさを感じるのに対して、セドナは緑に囲まれ自然との調和を感じる。空気もよい。これは確かにアメリカ人がヒーリングを求めてこの街に来たがるのも分かる。居心地が良い。

ちなみにVortexとは「渦」という意味。気の流れが集まる場所だとのこと。

Thunder Mountain from Airport Mesa

Airport Vortexの上は広くてのっぺりした岩が横たわっている。ここで胡座をかいて目を瞑り、流れる風を感じていた。快晴のとても気持ちのいい日で、身体にパワーが漲ってくる気がする。私は単純なのだ。 

Munds Mountain Wilderness from Airport Mesa

 

 

続いて、Cathedral Vortex。Cathedral = 大聖堂。確かにこれは紛れも無く赤い大聖堂だ。ここは普通に山登りだった。札幌でいえば藻岩山を登る位のレベル。家族連れやカップルも多い。

Cathedral Rock

トレイルの終点は岩と岩に囲まれて、そこを抜ける風が気持ち良い。

top of Cathedral Rock

この先に見えるのはベルロック。うん?左の方に何か馴染みのある形の岩が見える?

おっと、これはトトロだ。耳がピンと立っている。私はこの岩をトトロ岩と名付けた。セドナのトトロ岩。

Totoro rock ??

Cathdral rockを下山したら小腹が空いたので麓で朝食にする。ガスバーナーでお湯を沸かしてカップラーメンとフルーツ。外で食べるラーメンはうまい。これらの山道具、今回の旅行で大活躍すると思いきや実はあまり使うことができなかったのが惜しい。

outside breakfast

 

二つのVortexを訪れて身も心もリフレッシュした。一方の旅の相棒Bob(Jeep)はコロラドの赤い地を疾走してボディはすすだらけ。セドナの洗車場で体をピッカピカにした。

wash Bob

セドナを去る前にお土産屋さんを巡る。

テンガロンハット。実は本場アメリカで買って帰りたかったが、妻がどうせそんなに被らないだろうし家で場所取るからやめなさいと。うーん、私が被るとどうしてもザコシショウになるんだよなぁ。。。やっぱり買わなくてよかったかも。

 

フラグスタッフのデニー

セドナを発ち、ラスベガスへ向かう。途中、I-40に乗る前に昼ごはんを買いにフラグスタッフのデニーズに寄る。アメリカのデニーズに入るのは初めて。で、ここでちょっとした事案が発生。

ラスベガスまでまだまだ時間を要するので、ハンバーガーセットをテイクアウトでオーダーする。他のお客さんはほぼ店内利用。私一人待合いベンチで待つ。待つこと30分。さすがに遅いな、とオーダーを取った店員さんと目を合わせると「しまった」という顔。すぐに私に謝罪する。お客さん多いし、そういうこともあるよ、Don't Worryって返したら、次はマネージャーが出てきて、待たせたのはこちらの責任だから、無償で提供します、と。

Denny's

まさかの展開に驚いた。いいよ払うという問答もあったけどマネージャーのキリッとした対応を受け、有り難くお受けする。デニーズのハンバーガーとポテト美味しかった。バンズが柔らかくてほんのり甘いんだよな。

Denny's burger

お店に飾っていた写真。120年前のフラグスタッフのダウンタウンの様子らしい。まさに西部劇の出立ちでみんな威風堂々としてるな。カッコイイ。

Downtown Flagstaff C.1900

 

アメリカのマザーロード ルート66

フラグスタッフからセリグマン、キングマンへのルートは、新道のI-40と旧道のルート66が並行して走る。

I-40 West

Amazonの青いトラックもよく見かけた。私はAmazonのヘビーユーザーで、日本は青のイメージがないが、本場アメリカは青がイメージカラーなのかな。

Amazon's truck

こちらはルート66。ルート66は既に廃線となり国道のナンバリングから外されているが、アリゾナ州ではマザーロードに敬意を表して州道としてナンバリングを残している。

Hystorical route 66 at Kingsman

I-40の開通によりルート66沿いの街はことごとく寂れていったが、セリグマンはルート66復興に最も成功した町だとのこと。ルート66にちなんだお店がたくさんあるので立ち寄ってみた。

Route 66 RoadRunner

お店の中は「66」のアイテムでいっぱい。

Route 66 items

 

ちなみにルート66の詳細な路線情報はWikipediaの英語版で確認出来る。これは日本に帰ってから知った。Googlemapでは調べられなくてどこにルート66通ってるのだろうかというポイントが結構あって、事前に知りたかった情報だ。

en.wikipedia.org

 

キングマンからはI-40から北にそれて、US-93のひたすら砂漠の道を突っ走る。途中、ポツンと立っている建物。Arizona Last Stopという外観のイカす店があったが、残念ながら閉まっていた。ここでライフルを試射できるとのことだったが残念。

Arizona Last Stop

 

全米最大 フーバーダム

フラグスタッフで出てから約3時間半。全米最大のダム、フーバーダムに到着する。着いたのは17時過ぎで空は真っ暗だが、中に入れてくれた。セキュリティが厳重でゲートではおそらく陸軍が対応し、持ち物検査は入念に行われた。このダムは国としても最重要な施設なのだろう。

Hoover Dam

夜の訪問であったが、規模の大きさを感じることができた。高さ221m、幅379m、出力2,080MW。レイクミードの貯水容量は348億㎥(琵琶湖が280億㎥)とのことでスケールが段違いである。これが1930年代にわずか5年で完成させたというからすごい。コロラド川を御するためによっぽど切望されたダムなのであろう。
フーバーダムの成り立ちについては、建設コンサルタンツ協会が発行する土木遺産Ⅶに掲載されている佐々木さんの記事(アメリカを象徴するダム「フーバーダム」)がわかりやすくためになった。

 

19時にはラスベガスに到着。事前にAirbnbで予約したドミトリー形式のホテルに宿泊する。

 

Review of the route

  • 走行距離:320mile (515km)
  • 走行時間:6時間16分

Day15 route

せっかくの夜のラスベガスだが、グランドサークルの長いドライブの疲れか、ビールを飲んでベッドで突っ伏して朝まで寝た。それに、折角セドナでいいエネルギーをいただいたばかりなので、ここで消費(?)したくない、というのもあったかな。

ラスベガスには睡眠だけのために泊めてもらって、翌日はヨセミテ国立公園を目指す。