自然の造った最高の宝物 ヨセミテバレー
ノースフォークの快適な宿を発ち、いよいよ待望のヨセミテ国立公園へ向かう。自然保護発祥の地・ヨセミテバレー。美しい峡谷である。国立公園の父と言われるジョン・ミュアが尽力し、世界最初の公的な自然公園として知られる。※国立公園第一号はイエローストーン国立公園
入園して早々あのエルキャピタンが出迎えてくれる。この風格。谷底から996mの高さがあり、花崗岩の一枚岩としては世界一といわれる。私はこの巨岩の存在を 2015年にリリースされた OS Xの名称で知り、Macの壁紙を眺めてはいつかはこの目で見てみたいと願っていたが、それを実現することができて万感の思いである。早朝の静けさの中、しばらくこの巨岩に見入っていた。
11月下旬でもあり公園内は雪で包まれていた。
この時期の園内は車で移動することができたが、なかなかモデルコースが見つからず公園内をぐるぐると廻る。この雪の中のキャンパーも結構いる。
ヨセミテはトレッキングのメッカでもあるが、今日中にサンフランシスコに辿り着きたいためトレッキングはまたの機会に。
この日も晴天で峡谷から覗く山々が美しい。
聳り立つセコイアの巨木たち。一体何メートルあるのだろう。このヨセミテとセコイア国立公園周辺にしかない世界最大のジャイアントセコイアは高さ100メートルを越え、樹齢は3,000年以上と極めて長生きらしい。
もう一度、エルキャピタンに戻ると、これからクライミングする若者たちが準備している。声をかけてみると、夏場より今時期の方が空気が澄んでクライミングに適しているとのこと。グッドラック!
若いクライマーにエルキャピタンは側に気軽に近付くことができることを教わり、巨岩に寄ってみる。落石が発生するので要注意。
この手で触れることが出来た。ありがとう!
トレッキング無しでも十分満喫することが出来た。ヨセミテバレー。氷河が彫刻した巨大な岩峰たち。ジョン・ミュアが言ったように「自然の造った最高の宝物が詰まっている」素晴らしい峡谷である。
サンフランシスコへ移動
ヨセミテを発ち、西へサンフランシスコに向かう。
ほんとにカリフォルニア州は農園が多い。温暖な気候で果樹の生育にも適した土地なのだろう。
街路樹としてよく見かけるこの木々の形が気に入った。日本では見当たらない。イトスギの一種らしい。
サンフランシスコまでの距離がなかなかに長い。大都会の手前では大渋滞に遭遇した。サンフランシスコからヨセミテへの日帰りツアーはあまり現実的ではないと思う。
サンフランシスコの夜景はツインピークスで
サンフランシスコには夜中に到着。夜景を見るためツインピークスに上がる。空気も澄み切っていて、サンフランシスコの街を一望できた。ゴールデンブリッジも見える。規模は違うが函館山からの夜景を思い出す。金曜の夜だったので、若者たちがたくさん居た。
サンフランシスコの宿は、Airbnb経由で予約したSamesun San Franciscoというホステルの相部屋。人気の観光地であるフィッシュマンズワーフへ徒歩で行ける距離の最高の立地条件、洗練されたゲストルーム、その上リーズナブルな宿代だったが、ここは若者向けでオジサンの私は浮いていたかな。
Review of the route
- 走行距離:292mile (470km)
- 走行時間:8時間19分
このホステルが良かったのは安さに加えて駐車場付きということ。しかしここの駐車場には車上荒らしに気を付けるよう張り紙が貼ってあった。街中にあるので治安が少し心配。念のため車の中にある荷物は全て部屋までキャリーした。
折角サンフランシスコに来たので、真夜中のチャイナタウンへふらふら繰り出す。チキンウイング、ポテト、ビール。就寝は午前1時だった。